2016年8月31日水曜日

愛車PANDA

フィアットパンダをご存知だろうか?
ジウジアーロデザインの直線的な車で、とても目を引く。(バックトゥーザフィーチャーのデロリアンのデザインした人です!)
4×4のパンダは悪路の走破性が高く、ガンガン走ってくれるので悪路も気にしない!
窓ガラスは完全な板ガラスで、湾曲していないのだ!なんてかっこいいんだろう(=´艸`)☆
天井はホロになっていて、開けて山道を走った時の爽快さといったら!!

そんな車を私は心から愛している。

出会いは中学生の頃。近所の車屋さんでパンダに一目惚れした。
「大人になったら乗りたい。」
そんな思いをずっと持ったまま、20代後半になった。そして願い叶い、パンダに乗れることが出来た。
そして中学生の頃に一目惚れしたパンダを置いていた車屋さんで、長年整備してもらうことが出来た。
パンダはとても快適で、自分の体にフィットした。パンダの外周辺までが自分の体のような感覚になり、運転はとてもしやすい。MTなので、なお私の意思のまま走ってくれる感覚だ。
高速道路ではとても快適で、5速でまっすぐな道を走らせていると本当に気持ちがいい。
パンダに乗り始めて、福島、岩手、秋田まで一気に巡った旅を思い出す。窓もホロも開け放し、音楽を聴きながら北上した。
羽が生えたような、自由になったような気持ちになった。エンジンはとても元気であっと言う間の旅だった。
秋田で「この車で来たの?!」と言われるのも、なんだか嬉しかった(笑)

パンダは古くて、何も付いてない車だけど、だからこそ調子が悪くなったら直すことができる。そしてこれからもずっと乗り続けることができる。
私はお金はないけれど、今までの修理は大きな出費にはなってない。(これ以外にお金かけないからか…⁈(笑))
ボディーだって、弱い弱いと周りの人には言われるけど、決してそんなことはない。

でも、そんな愛すべきパンダを手放す時が来てしまった。
悲しいことにチャイルドシートが乗らない!今売り出しているもの、過去を遡っても8年前までいかないとない!
大切な、守るべき我が子を乗せる車と考えた時、パンダに乗り続けることはワガママなのかもしれないと思った。

でも。
わかってはいるけど。
パンダはもう車という存在ではない。
意思を持ち、ひとつの命を宿すものになっているのだ。
身を引きちぎられる想いだ。

そんな想いを家族は知らない。
「子供が一番だよ。」
そう言われれば何も言い返せません。その通り!
「子育てがひと段落したらまた乗れるよ。」
そういうことじゃないんだよね、このパンダは生きてるんだよ!代わりなんてないよ!

頭では手放すことになると分かっている。
でも心ではなんだか諦めついてなくて。

今日、いつもの車屋さんへ行ってきた。
お腹が大きくなった私を見て、車屋さんのお姉さんはすぐ察したようだ。
次の車の相談に乗ってくれた。

別れ際、「パンダに乗れて良かったね」と言われた。
涙が出そうになったし、本当に別れなんだと心から思うことが出来た。
その言葉がずっと欲しかったのかもしれない。
納得して、お別れすることが出来そうだ。

出会えたことに感謝し、次また走らせてくれる人に引き継ぎたい。

一生乗り続けたいと思える車に出会えて、本当に良かった。


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